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IRが持つ課題 横浜で講演会

経済 | 神奈川新聞 | 2018年11月15日(木) 10:47

横浜港の将来像を語る藤木幸夫さん=14日、横浜市神奈川区
横浜港の将来像を語る藤木幸夫さん=14日、横浜市神奈川区

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備の有力候補地と見なされている横浜港・山下ふ頭(横浜市中区)を巡り、カジノ導入に反対している横浜港運協会会長の藤木幸夫さん(88)が14日、横浜市神奈川区で講演した。

 国際展示場などのMICE(国際会議などの総称)施設を民設民営で整備すべきとの私案を発表している藤木さんは「(カジノ)反対はいろいろあるが、反対のための反対ではない。横浜をどうするかという問題。私はミナトを守ります」と述べた。

 課題としてギャンブルなどの依存症問題を挙げ、「子どもを家庭に帰してやりたいけど、帰したら大変なことになる家族がいる。回りの人がみんなで対処しないとだめ」と依存症対策の必要性を訴えた。

 山下ふ頭には市民利用施設とともに富裕層向け滞在型リゾート施設も設ける考えを示した上で「世界から観光客が喜んで来てくれて2、3カ月滞在してもらう。その収益は市内に保育園や老人ホームができる(市の)財政になる。できないことではない」と呼び掛けた。

 講演会は県内で生活相談活動を行う市民団体の交流組織「かながわ生活相談ネットワーク」が主催し、約170人が来場した。

 
 

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