横浜市が選定する優れた技能職者「横浜マイスター」の技を披露するイベント「第21回横浜マイスターまつり」が11日、横浜市技能文化会館(同市中区)で開かれる。16人のマイスターが技能を披露し、作品販売や体験教室が行われる。横浜マイスター会の主催。
同マイスターの選定は技能職の振興を目的に1996年に始まった。対象を手仕事に限り、過去の功績だけではなく、技能の普及活動など今後の期待を込めて選ぶ。
今年新たにマイスターに加わったキャスミン美容室(同市中区)中田眞智子さん(70)は「好きな横浜でやってきたことが認められてうれしい」と喜ぶ。伝統的な着付け技法を持ち、専門学校などでの後継者育成が評価された。和服の魅力を「日本人の体形に合わせて作られている」と語る一方、「帯の結び方も知らない人が増えている」と嘆き、次世代を担う専門学生らに「着付けを身に付けることに誇りを持ってほしい」と訴える。
同会会長の関野美三夫さん(87)は「子どもたちにも職人技を知ってもらいたい」と幅広い世代の人たちの来場を呼び掛ける。
午前10時から午後4時まで。入場無料。料理の購入や体験教室は当日先着順。問い合わせは、同イベントの事務局電話045(664)6610。