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水素社会へ向け実証実験 川崎でプラント起工式

経済 | 神奈川新聞 | 2018年10月12日(金) 11:04

AHEADが建設するプラントの完成イメージ
AHEADが建設するプラントの完成イメージ

 海外からの水素の大量輸送と国内での安定供給を目指し、プラント大手の千代田化工建設(横浜市西区)など4社でつくる「次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(AHEAD)」が実証実験で使用するプラントの起工式が11日、川崎市川崎区の東亜石油京浜製油所で開かれた。プラントは2019年秋に完成予定で、20年1月から1年間実証運転を計画している。

 AHEADは、クリーンエネルギーとして注目される水素の国際間供給網を構築するため、千代田化工、日本郵船、三菱商事、三井物産の4社が昨年7月に設立。国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」(川崎市幸区)が助成するほか、川崎市の水素戦略リーディングプロジェクトにも位置付けられている。

 起工式には、千代田化工建設の長坂勝雄会長や東亜石油の玉井裕人社長、川崎市の福田紀彦市長、AHEADの遠藤英樹理事長らが出席、工事の安全を祈願した。

 実証実験は千代田化工が開発した技術を活用。東南アジアのブルネイで調達した水素をトルエンと化学反応させて液体にし、常温常圧の状態でコンテナ船で輸送、今回起工するプラントで水素を取り出す。取り出した水素は東亜石油京浜製油所内の火力発電設備の燃料として使用する。年間で210トンの水素を供給する計画。水素を燃料に走る燃料電池自動車(FCV)約4万2千台にフル充填(じゅうてん)できる量に相当するという。

 遠藤理事長は「水素を液体にすることで長時間、目減りすることなく安全に運ぶことができる。こうした方法で海外から運搬するのは世界初」と説明。「燃えても温室効果ガスを排出しない水素に世界の企業が注目している。来る水素社会に向け、実証実験を成功させたい」と話した。

 福田市長は「今回の取り組みは国にとっても、市にとっても大きな意義がある。成功に向け、全力でサポートしたい」と述べた。


起工式であいさつするAHEADの遠藤英樹理事長=川崎市川崎区の東亜石油京浜製油所
起工式であいさつするAHEADの遠藤英樹理事長=川崎市川崎区の東亜石油京浜製油所

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