
横浜中華街に店を構え、来年8月に創業60周年を迎える重慶飯店(横浜市中区)が10日、旗艦店として本館を新装オープンした。創業者やその妻をテーマにした部屋を設けるなど、こだわりのインテリアで一族の歴史を表現した同店。李宏道社長は「レガシー(遺産)として店舗を残していきたい」と話した。
創業の地に立地する本館は、60周年に向けて1年半かけて改装を実施。香港出身の世界的デザイナー、アラン・チャン氏が手掛けた外装は、赤と金を基調にした個性的で格調高いデザインとなっている。
7階建てのフロアごとにテーマが異なり、調度品にもこだわった多彩な個室やダイニングを用意した。四川出身の著名な書画家、張大千の作品も多数飾られ、雰囲気を盛り上げている。
同日、テープカットが行われ、祝いの獅子舞も披露された。李社長は「30席のレストランから始まったが、名古屋、岡山などに店舗を広げ、現在は千席になった。ここまで成長できたのも中華街の方々やお客さま、支援してくれた方々のおかげ」と感謝の言葉を述べた。