
健康や宗教的な理由で、食べ物に制限がある人に対し、横浜市内のホテルで対応する動きが広がりつつある。菜食メニューの強化やレストランとしてイスラム圏の品質保証「ハラール認証」を取得するなど、さまざまな工夫を凝らしている。
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(西区)は今年7月、四つのレストランと宴会場、ルームサービスで、ベジタリアン向け料理を通年メニューとして提供し始めた。
肉・魚、ネギやニンニクなどの野菜を使用しない「オリエンタルベジタリアン」と、さらに卵や乳製品を使わない「オリエンタルビーガン」に対応。中国料理では「大豆ミートと根菜の上海黒酢入り甘酢あんソース」、フランス料理では「車麩(くるまぶ)のステーキ トリュフとポテトのムースリーヌ」などの料理が並ぶ。
同ホテルによると提供開始後、ほぼ毎日予約が入っている状態。客からは「(菜食対応の)レストランを探すのが大変。ホテルで大々的にやっているのは珍しい」といった声が寄せられているという。