厚木市七沢の老舗、黄金井酒造は21日、新たに手掛けた商品「クラフトジン 黄金井」のお披露目会を同市内で開いた。同市産のカボスやドクダミ、相模原市産のサンショウ、清川村産の茶葉など県央地区を中心とした地域農産物を同社製の焼酎に漬け込んで仕上げた。25日に発売する。
同社は、1818(文政元)年に酒造りを始め、今年、創業200年を迎えた。「節目の年に新たな酒造りに挑戦したい」との思いに加え、関係の製造免許を取得したことから今回の新商品発売にこぎつけた。県産の素材選びにこだわり、大和市産のレモングラス、伊勢原市産の桜花なども使用する。
この日のお披露目会では試飲も実施。相模原市から訪れた酒店経営の男性(71)は「(味の)余韻が長く楽しめる」と語った。8代目の黄金井康巳社長は、「地域での酒造りを大事にし、神奈川の素材を多く使った。県内で多くの方に飲んでいただければ」とアピールした。
問い合わせは、同社電話046(288)0124。