
JA横浜(横浜市旭区)は地産地消の取り組みをさらに進めるため、新たな販路を構築する。国内最大のレシピサイト「クックパッド」(東京都渋谷区)と提携。22日から、同社が運営する生鮮食品のネットスーパー「クックパッドマート」で横浜市内の農畜産物を販売する。JAの出店は初めて。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため朝市などのイベントが中止となっており、販売機会が減少している農家を支援する狙いもある。
クックパッドマートは、精肉店や鮮魚店などの専門店や農家の商品を購入できるサービス。利用者はスマートフォンの専用アプリから品物を1品から送料無料で注文でき、地域の店舗や施設に設置された宅配ボックスで受け取ることができる。
JA横浜は市内13カ所にある直営の「ハマッ子」直売所で農畜産物を販売しているが、さらなる消費拡大のため、若年層にアプローチできるネット販売に乗り出すことにした。
クックパッドマートの共同集荷所に納品した商品はクックパッドが集荷し、配送するため、これまでJA横浜単独では対応できなかった自宅への個別配送(横浜・川崎市内、送料別途)も可能となる。
JA横浜は「地域の新鮮な農畜産物を直接消費者に配送できるサービスはとてもありがたい。地元食材をPRしていきたい」と強調した。
JA横浜の出店を記念し、クックパッドは22日から24日までの3日間、クックパッドマート内で毎週末開催しているオンラインマルシェ「#おうちで楽しもう」で「横浜・湘南野菜特集」を開催。横浜、湘南地区の食材や加工品が並ぶという。