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自動運転バスが試走 小田急と江ノ電、江の島周辺で開始

経済 | 神奈川新聞 | 2018年9月7日(金) 10:29


 小田急電鉄(東京都)と小田急グループの江ノ島電鉄(藤沢市)は6日から16日まで、県と連携し江の島周辺の公道で自動運転バスの実証実験を始めた。6日に出発式が開かれ、関係者が最先端技術の乗り心地を体験した。

 江ノ電バスの運行区間を一部延長し、江の島内に臨時のバス停「小田急ヨットクラブ」を設置。同バス停から江の島大橋を渡り、「江ノ島海岸バス停」までの区間(約1キロ)を、時速平均20キロで運行する。

 自動運転の技術レベルには、5段階の国際基準があり、今回は「レベル3」。ドライバーが同乗し、限定条件下のみシステムが全ての運転タスクを実行する。自動運転バスが、県内の公道を走るのは初めて。路線バスに近いルートで、どのように走行するかを検証する。

 出発式には、黒岩祐治県知事、鈴木恒夫藤沢市長、小田急電鉄の星野晃司取締役社長、江ノ島電鉄の楢井進取締役社長、SBドライブ佐治友基代表取締役社長兼CEOが出席。星野社長は「乗り心地を肌で感じてほしい」と意気込みを語った。最後に実験車両に試乗。バス停を往復して戻ると、「快適だった」「素晴らしい」と笑顔で降車した。

 今回の実験は、県が取り組む「ロボット共生社会推進事業」の推進と小田急グループにおけるバスの自動運転の検証のため実施。セーリングワールドカップ江の島大会の開催に合わせ、11日からは、一般モニター約450人を乗せる。

違和感ない乗り心地試乗


ハンドルには手を触れず走行
ハンドルには手を触れず走行

 試乗会には、記者も参加。さまざまな技術が詰まった運転に、驚きを隠せなかった。

 実験車両は、コミュニティーバスで使われる小型バスで、8人乗り。障害物までの距離を検知するセンサーや通信アンテナ、乗客の安全を確認するための車内カメラ、撮影された映像を映す画面などを設置している。

 不測の事態に備え、運転席には江ノ島電鉄のバス運転手が座った。スタート地点まで手動で動かした後は、自動運転がスタート。静かに車体が動きだした。


公道を走る実験車両=藤沢市
公道を走る実験車両=藤沢市

 スピード調整は違和感なく、車内が大きく揺れることもない。横断歩道の位置情報を搭載しており、近づくと自動で停止。折り返し地点の「江ノ島海岸バス停」付近では、ハンドルが生き物のようにするすると動いて左折した。約15分ほど乗車し、潮風を浴びながら、スタート地点に到着。徐々に減速して、ゆっくりと停車した。

 県ロボット共生社会推進事業では、2020年までに「レベル4」の自動運転を目指す。どんなバスが走ることになるのか、期待は膨らむばかりだ。

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