新型コロナウイルスの影響で苦境に陥る小田急線生田駅(川崎市多摩区)周辺の飲食店を支援しようと、デザイン制作会社のセブンデックス(東京都)は、各店のテークアウト情報を一覧できるアプリを開発した。情報を集約して発信することで利便性を高め、客の増加につなげる。
開発したのは、同社で事業開発担当をする筒見憲介さん(30)=横浜市青葉区。大学生時代を過ごし、3年間そば店でアルバイトもした生田には人一倍思い入れがあるという。
筒見さんによると、外出自粛要請後は客が急減し、廃業もちらつく事態に直面している店もある。テークアウトが生き残りの鍵を握るが、繁華街のある川崎駅や溝の口駅周辺のように大手の食事宅配サービスは展開しておらず、アプリの開発を思い立ったという。
アプリは無料で閲覧でき、電話で注文をするシステム。店側が手数料を払う必要はなく、小規模店でも経費の心配をすることなく使えるようにした。現在は生田駅周辺の30店舗以上の情報を掲載している。
筒見さんは「今後は、小田急線の登戸から新百合ケ丘駅までを網羅するアプリにしたい」と話している。
同アプリへのアクセスはサイト(https://ouchi-gohan.glideapp.io)から。