
全国の信用金庫が協力し、被災地支援の一環として取り組む「興(お)こし酒プロジェクト」で、47都道府県産のコメをブレンドした新たな日本酒「絆舞(きずなまい)」が完成した。売り上げの一部は被災地に寄付される予定で、信金関係者も「復興支援のシンボルにしたい」と期待を寄せている。
信金が持つネットワークを生かし、社会貢献を目的に2012年から開催している“よい仕事おこし”フェアの実行委員会が企画。岩手と宮城、福島、熊本の被災4県産のコメを使った日本酒「絆結(きゆ)」を昨年製造したのに続く第2弾で、今回は地域連携の輪を全国に広げたいと、47都道府県のコメを集めて福島で醸造した。
16日には城南信用金庫の渡辺泰志理事長、下谷康博副理事長、杜氏(とうじ)で曙酒造合資会社の鈴木孝市代表社員が県庁を訪れ、黒岩祐治知事に完成を報告、「絆舞」を贈呈した。
渡辺理事長は「47都道府県の思いが一つになり出来上がったことが重要。製造過程から酒造りに信金職員も参加しており、絆の象徴にしたい」と語った。
「絆舞」は9月19、20の両日、東京国際フォーラムで開催される「2018“よい仕事おこし”フェア」会場内で販売される。1本500ミリリットルで2200円(税込み)で、うち100円が寄付される。