新型コロナウイルスの猛威は、昨秋の台風19号で深刻な被害を受けた川崎市内の町工場にも容赦なく牙をむいた。広範囲が浸水した中原、高津両区にまたがる準工業地域では、取引先が生産体制を縮小した影響で受注が激減し、工場の一時休業まで余儀なくされる会社も出てきた。壊れた機械の修理や買い替えを進め、再建の道を歩み始めた直後のウイルス禍に、経営者は「もう何も考えられない」と途方に暮れる。
「やっと立ち直ってきたところなのに、今度は仕事がなくなってしまった。踏んだり蹴ったりだよ」
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新型コロナウイルスの猛威は、昨秋の台風19号で深刻な被害を受けた川崎市内の町工場にも容赦なく牙をむいた。広範囲が浸水した中原、高津両区にまたがる準工業地域では、取引先が生産体制を縮小した影響で受注が激減し、工場の一時休業まで余儀なくされる会社も出てきた。壊れた機械の修理や買い替えを進め、再建の道を歩み始めた直後のウイルス禍に、経営者は「もう何も考えられない」と途方に暮れる。
「やっと立ち直ってきたところなのに、今度は仕事がなくなってしまった。踏んだり蹴ったりだよ」