川崎市幸区のIT関連機器の専門商社「イグアス」が、自社で販売する3Dプリンターを活用し、繰り返し利用可能な独自のマスクを開発した。23日からは自社のホームページで設計データ(STLデータ)も公開。マスク不足が深刻化する中、新型コロナウイルスの感染防止に役立ててもらう。
マスクに適したナイロン粉末素材が使用可能なことや、短時間で製造できる点を踏まえ、同社は3Dプリンターに着目。柔軟性や耐久性に富み、軽量で洗浄も可能なマスクを製作した。
マスク内部は布やガーゼ、紙類など自由に素材がセットできる仕様となっている。装着した社員からは「堅そうに見えるが、フィット感もよかった」「繰り返し使える点がよい」などの声が挙がったという。
設計データを公開すると、既に6千件以上ダウンロードされ、個人や企業からも問い合わせが相次いだ。同社は「企業が協力すれば、安く大量に生産することも可能になるのでは」と話している。