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18年、新型車両導入へ 箱根観光をけん引 小田急ロマンスカー

経済 | 神奈川新聞 | 2016年10月21日(金) 02:00

新型ロマンスカー「70000形」の完成イメージを手にする小田急電鉄の山木社長(中央)ら=東京都渋谷区
新型ロマンスカー「70000形」の完成イメージを手にする小田急電鉄の山木社長(中央)ら=東京都渋谷区

 小田急電鉄は20日、主に新宿と箱根湯本を結ぶ特急ロマンスカーに新型車両「70000形」を導入すると発表した。営業運転開始は2018年3月の予定。約40億円を投じて、7両編成(定員400人)を2編成(計14両)製造する。10年ぶりの新型車両の投入となり、同電鉄は「上質な観光特急」を体現する仕様を随所に追求し、箱根観光の活性化をけん引したい考えだ。

 同日、都内で記者会見した同電鉄の山木利満社長は、高齢化の進行や訪日外国人客の増加などを踏まえ「箱根観光にあたり、さまざまなお客さまが優雅に過ごせることを目指して、開発を進める」と述べた。

 「70000形」では、ロマンスカーの象徴である展望席を両端の車両に設置。それ以外の車両でも側面に高さ1メートルの連続窓を採用し、四季折々の景色をダイナミックに眺望できるようにする。荷物の大型化に対応し、高齢利用者の負担軽減や安全面を考慮して座席下の収納スペースを充実。車両の振動を低減したり、異常を検知して緊急停止させたりする装置も搭載し、「快適、利便性と安全・安心な空間を両立する」(同電鉄)。外装は小田急伝統のバーミリオンオレンジを意識するとともに、バラの色をベースに検討を進めるという。

 導入の背景には、箱根観光に特化した「50000形」(05年就役)が人気で座席供給が不足していることに加え、導入から35年を経過した「7000形」が更新時期を迎えたことがある。ロマンスカーは観光目的とともに、都内への通勤の足としての比重も増しており、同電鉄は合わせて「30000形」(1996年就役)をリニューアルして、17年3月から順次運転を始めることも明らかにした。

 また、同電鉄は2017年度に東京・下北沢地区での複々線化が完成し、格段に輸送力が向上することから、18年3月予定のダイヤ改正で、通勤時間帯のロマンスカーを増発する方針。朝方の上りで4本、深夜時間帯の下りで1本の増発を予定している。 

 
 

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