神奈川大学(横浜市神奈川区)とヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(同市西区)は27日、包括協定を締結した。相互に持つ機能やノウハウを活用し、地域の産業振興やグローバルな人材育成を担う。大学とホテルによる同様の協定締結は県内で初めてという。
協定では、同大学が所有する技術や知的財産などをホテルに紹介するとともに、ホテルは同大学への講師派遣やインターンシップ制度を設けるなどして人材育成にも寄与する。具体的な内容は、今後詰めるという。
同大学は2021年4月に同ホテルが立地する横浜・みなとみらい21(MM21)地区に新キャンパスを開校する。グローバル系の3学部が集約される新キャンパスでは観光についても学ぶことができる予定で、包括連携は、新キャンパスのオープン決定を契機に準備を進めてきたという。
同日、同大学の兼子良夫学長と同ホテルの梅村東社長が協定書に調印した。兼子学長は連携について「地域社会や新しい人材育成に与することができ、大いに期待している」とあいさつ。梅村社長は「国際社会に巣立つ人材育成に少しでもお役に立てれば」と意気込んだ。