相鉄ホールディングス(横浜市西区)が26日発表した2018年3月期連結決算は、純利益が前期比6・8%増の182億2700万円となり、5期連続で過去最高を更新した。分譲業が好調だった不動産業と、新店開業効果が出るなどしたホテル業がけん引した。
売上高は2・8%増の2605億6200万円、営業利益は2・5%増の312億6600万円、経常利益は5・7%増の291億1800万円で、いずれも過去最高を記録しての増収増益となった。
事業別の売上高は、運輸業が0・9%増の392億6200万円。沿線で開催したイベントが好評だったこともあり、鉄道輸送人員は0・7%伸びた。
不動産業は、14・0%増の660億3500万円。そのうち分譲業はマンション販売戸数が伸び、1戸当たりの販売価格も上昇した。土地売却収入があった賃貸業も貢献した。
ホテル業は、5・4%増の409億1700万円だった。宿泊特化型のフレッサインなど7店舗が開業し、客室稼働率も8割超と国内外の需要を取り込んだ。流通業は、砂利類販売業の譲渡が響いて3・4%減の1055億8千万円。
19年3月期の連結業績予想は、売上高を1・8%増の2652億円と見込むが、純利益は鉄道業の減価償却費の増加などで6・2%減の171億円とした。