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三菱電機情報技術総合研究所 中川路哲男所長
トップに聞く AI搭載し価値守る

経済 | 神奈川新聞 | 2018年4月18日(水) 10:35

中川路所長
中川路所長

 三菱電機とグループ会社の情報通信技術(ICT)開発拠点の情報技術総合研究所(情報総研、鎌倉市大船)。IoT(モノのインターネット)時代を見据え、人工知能(AI)など最先端技術の研究を進める同研究所の中川路哲男所長(59)に展望を聞いた。

 -三菱電機で情報総研の位置付けは。

 「何といっても情報通信はAIを中心に非常に注目される技術。これから当社の屋台骨を背負っていく技術を扱っている期待とプレッシャーがある。当社がものづくりからサービスを創造する『コトづくり』に変わっていくところを支えるのがわれわれの仕事だと思っている」

 -ここではどのような研究をしているのか。

 「今は情報や通信、光電波、映像、音声などの技術を研究している。昔はコンピューターや携帯電話を作っていたので関連した技術を研究していた。今はそういった事業はないが、そこで培った技術がIoTやAIの研究に役立っている」

 -中長期的にはどのような研究を進めるのか。

 「現在、AIやIoT、ビッグデータ、ロボットを活用する『第4次産業革命』と呼ばれるイノベーションが始まっている。これを実現するのが情報総研の役目だと思っている」「例えば、(自家用車を使って有料で客を運びたい人と客を結び付ける相乗りサービスを主力とする)米配車大手ウーバー・テクノロジーズは、車という価値を情報側にぐっと引き寄せた。情報やデジタルの方に価値がどんどん移るのが第4次産業革命だと思う。その中で当社の技術を使い顧客価値を実現するのが情報総研の役割だ」

 -危機感があると。

 「日本のものづくりがアマゾンやグーグル、ウーバーといったIT企業にやられてしまわないよう、ものづくり企業のIT研究所が頑張らなければならない。何でもデジタル化すると、情報を持っている人が強くなる。実際にモノを動かしている人がそこまでの対価をもらえなくなってしまうとまずい。機器と情報の両方を押さえなければならない」「コモディティ化したコンピューターや携帯電話から日本は撤退していった。当社のエレベーターや発電機、鉄道、車などがそうならないようAIを搭載して賢くし、これら自身の価値を守ることがわれわれの役目だ」

 -最先端技術の研究をこの場所で行うメリットは。

 「都会と田舎の両方の良さがある。研究所としては割とゆったりとしたスペースがあり、食堂や昼休みにキャッチボールできる芝生もある。所員は湘南や横浜在住が多く、都内よりも通いやすい。一方、東京に1時間もあれば行けるので、本社の事業本部やお客さまと議論できる。県内にもたくさんのお客さまがおり、交通の便が良い」


 なかかわじ・てつお 1983年、三菱電機入社。ネットワーク、セキュリティに関する研究開発に従事。本社IT戦略室長などを経て2015年から現職。大阪府生まれ。小4から中1まで横浜市戸塚区在住。東京大学工学系電気工学修士課程修了。工学博士。

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