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江の島 片瀬漁港の鮮魚直売、苦渋の終了 不漁の長期化で

経済 | 神奈川新聞 | 2020年3月4日(水) 20:31

朝どれの鮮魚を求める客でにぎわう江の島片瀬漁協の直売所(同漁協提供)
朝どれの鮮魚を求める客でにぎわう江の島片瀬漁協の直売所(同漁協提供)

 江の島片瀬漁業協同組合(藤沢市片瀬海岸)が片瀬漁港で10年近く続けてきた直売が、2月下旬に終了した。不漁の長期化によって収支が悪化し、苦渋の決断をした。土曜を除くほぼ毎日実施し、定置網漁でその日の朝にとれた相模湾の新鮮な魚介類が人気を集めていた。4月からは、江の島の漁業のアピールや地産地消推進の観点から、月1~2回の朝市開催を検討している。

 直売は2009年10月に開始。県と農業や漁業の生産団体が実施している特色ある農林水産品「かながわブランド」に登録された「江の島カマス」をはじめ、アジ、サバ、イワシ類など相模湾を代表する鮮魚、ヒラメ、タコ、ヤリイカといった活魚が、多いときで30品目近く並んだ。

 同漁協の定置網は、江の島の南1キロの海域に設置。夜明け前に出漁し、約10分で帰港してとれたての魚を水揚げできる。漁協直営の直売所には、「朝まで泳いでいた魚」が午前9時から並べられ、昼前には完売。湘南・江の島の漁業を発信する場としてテレビ番組で取り上げられるなど、観光資源の一つでもあった。

 しかし、1千トン単位で推移していた漁獲量は17、18年の2カ年平均で440トンまで落ち込んだ。背景にあるのは、相模湾全体の不漁。原因は、黒潮が東海の沖合で大きく南下する「大蛇行」や潮の流れが速くなる「急潮」、海水温の上昇といった海洋環境の変化によると指摘されている。

 深刻な不漁が長期化する中、同漁協では直売を行うための経費がかさむようになり、3年ほど前から見直しを検討。担当者は「この3年、何とか踏ん張って続けてきたが、漁業組合の存続を最優先に考え中止を決めた」と話す。

 4月から予定している朝市の日程は今後詰める。同市農業水産課は「深刻な不漁が続き、藤沢の水産業を守るためにもやむを得ない決定だと思う。朝市として地産地消の取り組みが続くことは何より」としている。

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