1. ホーム
  2. ニュース
  3. 経済
  4. 日本の若者、起業しよう 横浜のインド人経営者は語る

日本の若者、起業しよう 横浜のインド人経営者は語る

経済 | 神奈川新聞 | 2020年3月4日(水) 09:30

 日本では世界各国に比べ起業率が低いと指摘されて久しい。経済の低迷で就労の安定志向も根強いとされる。言葉も知らないままに来日し、異郷の横浜で起業して40年近いインド人ビジネスマンは、日本の若者の起業家精神をどう見つめているのか。初の著作「日本で成功する秘密~ゼロから成功したインド人」(青山ライフ出版)に込めた思いを聞いた。


「起業の機会は日本にたくさん残っている」と話すチュガーニさん=2月、横浜市中区
「起業の機会は日本にたくさん残っている」と話すチュガーニさん=2月、横浜市中区

 インドと横浜の縁は深い。開港期から絹製品を扱うインド商人が集住し、今の山下公園(横浜市中区)が広がる地区に商館が軒を連ねていた歴史がある。公園の一角には、関東大震災で被災したインド人住民への支援に感謝を込めた「インド水塔」が、今も立つ。

 その公園に程近いビルに構える貿易会社「GMCジャパン」のオフィスで、I・M・チュガーニさん(68)は「各国に比べても日本にはチャンスはたくさん残されている」と断言した。

 「日本は製造業だけではない。ファッションやアニメなど、さまざまなものが生まれてくる国。サービスの需要を探せば、日本で起業することは難しくない」

■ひとまず3年

 チュガーニさんはインド南部の中心都市、チェンナイ(旧マドラス)に生まれた。地元の大学で経理を学び、貿易会社に入った。

 強い関心を日本に抱いていたわけでもない。1970年開催の大阪万博のニュースを時折、新聞で目にする程度だった。

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題。詳しくはこちら

起業に関するその他のニュース

経済に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング