県南部を中心にスーパー「ave(エイビイ)」を展開する「エイヴイ」(横須賀市)とその関連会社は、埼玉県を地盤とするスーパー大手「ヤオコー」(埼玉県川越市)の完全子会社になる方向で協議を進めている。両社は10日、ヤオコーによるエイヴイ株式の取得に関する基本合意書を締結。11月末をめどとする最終契約締結に向け、協議を進める考えだ。
ヤオコーは関東圏の1都6県で約150店舗を展開する一方、神奈川県内では出店が6店舗に留まる。人口減少や高齢化の進行などでスーパー各社の競争が激化する中、出店が手薄な神奈川での競争力を高めようと、エイヴイグループの完全子会社化を目指すことにしたという。
ヤオコーによると、エイヴイグループの経営首脳陣や店舗の名称、従業員の雇用は維持するという。
ヤオコーは「2022年に関東圏で250店舗、売上高5千億円の実現を目指しており、それに向けた大きな布石」と話し、エイヴイは「(低コスト経営など)強みの部分は継続し、発展を目指したい」などと説明した。