国内最大級の投資家向け情報提供(IR)イベント「東証IRフェスタ2018」が16日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区のパシフィコ横浜展示ホールBで始まった。上場会社を中心に93社が出展し、著名な講師による講演会も盛り込まれて盛況だった。17日まで。入場無料。
日本取引所グループ(JPX)と東京証券取引所が主催し、神奈川新聞社など後援。これまでの10回は都内で開催したが、初めて若者に人気のMM21で実施することになった。
初日に人気を集めたのが、将棋棋士で個人投資家の桐谷広人さん(68)の講演会。投資家歴34年を誇り、優待制度のある銘柄を400以上保有している桐谷さんは「株主優待制度は少額の株主に有利な制度で、個人投資家を大切にしている。いろいろな会社の株を分散して買うほうがいい」とアドバイスした。
各ブースでの出展社の説明会もにぎわった。京浜急行電鉄(東京都港区)は原田一之社長自らが登場。今後の成長戦略について具体例を挙げながら「選択と集中を徹底して行う」と熱く語り、来場者に投資を呼び掛けていた。
17日は桐谷さん(午後1時15分~2時15分)や川村健一・横浜銀行頭取(午前10時~10時45分)らの講演会が予定されている。