横浜のホテルが続々と改修へ乗り出している。訪日外国人客(インバウンド)が急増し、2020年東京五輪・パラリンピックの開催も迫る。新規ホテルの建設が相次ぐ中、既存ホテルもリニューアルで高級感を打ち出すなど横浜ならではの魅力を高め、旺盛な宿泊需要を取り込む。
横浜港を臨む名門、ホテルニューグランドは、約26億円を投じてタワー棟の約180室を改装する。工事完了予定は19年内。客室のアートパネルやデスクランプは訪日客に人気の高い和紙の装飾を取り入れ、東洋と西洋が融合した空間を演出する。担当者は「海外の方を意識した。和紙はクラシックな雰囲気も崩さない」と狙いを話す。
同棟は1991年のオープン以来、初めての大規模リニューアル。現在は15%程度という外国人宿泊比率だが、