第三セクターのケイエスピー(川崎市高津区)は8日、全国13の創業・産業支援機関と連携し、ビジネスマッチングイベント「協創マッチングフォーラム」を同区のかながわサイエンスパークで開いた。大企業と中小ベンチャー企業との事業提携を目指すもので、中小企業関係者などが参加した。
全国の支援機関から推薦された中小・ベンチャー企業22社が独自技術や製品のプレゼンテーションを行い、大企業約30社との個別面談も行われた。二幸技研(宮前区)は金型を用いずに試作品を造る「ナイロン注型システム」、ミラ(横浜市青葉区)は低電力の通信技術、ファースト(大和市)は時速100キロで路面のひび割れなどをチェックできる画像処理システムなど、各社が自慢の技術を披露。ふくだけでがんや尿酸値などを調べられる使い捨て尿健診センサーによる簡易健診システムも紹介された。
蛯名喜代作ケイエスピー常務はあいさつで「中小企業には元気の出ない時代が続いているが、『これでは世界一』という中小企業も多い。日本のモノづくりの底力を見せる場にし、一つでも多くの面談を行ってほしい」と呼び掛けていた。