「100年に一度の変革期」にある自動車業界。電動化や自動運転といった技術革新が注目を集める中、景況感の指標となる新車販売台数はどう変化しているのか。県自動車販売店協会の会長を務める神奈川トヨタ自動車(横浜市神奈川区)の上野健彦会長に聞いた。
─足元の新車販売状況は。
「マーケットを四半期ベースで分析すると、ここ2年ぐらいは『わずかに良い』。今の経済状況であれば、2020年もよほどのことがない限り同程度の水準で推移するだろう」
「新車販売のほとんどを占めるのは既存の顧客による『買い替え』だ。その頻度は主に景気に左右される。好況時は買い替えの周期が短くなり、逆に不況だと長くなる。現状は若干だが短くなっている。総じて7年数カ月から8年の間だ」
─消費税増税の影響は。