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川の魅力、人つなぎ 多摩川エコミュージアムが大賞 手づくり郷土賞

経済 | 神奈川新聞 | 2017年12月23日(土) 02:00

清掃活動などを続け手づくり郷土賞大賞を受賞した多摩川エコミュージアムの升田副代表理事=川崎市多摩区宿河原
清掃活動などを続け手づくり郷土賞大賞を受賞した多摩川エコミュージアムの升田副代表理事=川崎市多摩区宿河原

 川崎市多摩区宿河原の二ケ領せせらぎ館を拠点に、多摩川を生かしたまちづくりに取り組むNPO法人多摩川エコミュージアム(松井隆一代表理事)が12月、国土交通省の「手づくり郷土(ふるさと)賞」大賞を受賞した。同省関東地方整備局管内の9都県で唯一の受賞。同NPOは「市民の努力が評価された」と喜んでいる。

 郷土賞は「個性あふれ活力ある郷土づくり」に取り組む地域活動を同省の地方整備局ごとに表彰する。32回目の今年は、関東地方と長野、山梨両県の9都県で大賞部門1件のほか一般部門1件が決まった。東京工業大学教授の齋藤潮委員長ら7人による選定委員会が、同NPOについて「事業展開に多様性がある」と評価した。

 同NPOは「人をつなげる森と川」をテーマに2002年から活動を続ける。地域住民、学校、企業などと連携した息の長い催しを、多摩川に興味がある30~80代のメンバー約100人が支えている。

 08年からは、多摩川の源流に当たる丹波川を育む山梨県丹波山村との交流を始めた。人口減少で村の伝統行事が途絶えないよう、多くのメンバーが毎年1月に開かれる「お松引き」に参加している。

 毎月第1土曜日に行う河川敷清掃、手作りいかだで川を下るイベント「エコカップいかだ下り」も08年の開始から10年に。15年からは川の流れや水質を知るためライフジャケットを着用し水に入る「河童(かっぱ)の川流れ」を行っている。

 河川敷でのコンサート、環境学習の出前授業、多摩川シンポジウムなどの催しも実施。副代表理事の升田修二さん(66)は「イベントの物販、寄付中心の運営は楽ではないが、これからも川の魅力を発信していきたい」と話す。

 来年1月28日、東京都港区の発明会館で大賞発表会が開かれる。同じく大賞を受賞した徳島市と大分市のNPO法人2団体とともに参加、3団体の中からグランプリが選ばれる。

 
 

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