米穀類の卸売などを手掛けるミツハシ(横浜市金沢区)は、イベントなどを対象に家庭では炊けない量の温かいごはんを届けるサービス「ごはん屋便」をスタートし9月下旬、インターネットで注文の受け付けを始めた。配達サービスは従来から行っていたが、固定客からの注文がほとんどだった。インターネットで申し込みの間口を広げ、幅広く利用を促進したいとしている。
提供商品は、町内の祭りや文化祭、運動会、料理教室などのほか、飲食店の調理補助としての利用などを想定し開発。同社の業務用炊飯専門工場で炊き上げるため、安定した品質の商品を届けることができるという。
炊飯商品は、同社オリジナル国産ブレンド米を炊き、カレーや丼ものとの相性にこだわった「お徳用ごはん」(10キログラム4千円)のほか、黒米、緑豆、黒ごま、アマランサスなど9種類の雑穀類を国産米と炊き上げた「雑穀ごはん」(10キログラム5千円)など6種。加工商品は、ネタの味が引き立つよう、甘味を抑えたすし飯「しゃり玉」(1箱220個、3960円)や、おにぎり、いなりずし、巻きずしなどをそろえた。
同社の担当者は「専用サイトは、使用用途を分かりやすくし、提案型の商品紹介に力を入れた。さまざまなシーンで、活用していただければ」と話している。配達は県内と東京都、埼玉県、千葉県。同社の定期配送ルート上の納品であれば、送料は無料となる。問い合わせは、同社営業部電話045(285)3288。