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EV充電を効率化 仮想発電所の実証試験開始 日産と東電

経済 | 神奈川新聞 | 2017年12月14日(木) 02:00

 日産自動車(横浜市西区)と東京電力ホールディングス(東京都)は13日、電気自動車(EV)を活用した「仮想発電所(VPP)」と呼ばれる仕組みの実証試験を開始した。蓄電池としてのEVに着目。IoT(モノのインターネット)で充電時間帯を制御し、電力の需給調整への有効性を検証する。

 VPPは、ITでエリア内に点在する小規模な発電設備や蓄電池などを一括して制御し、一つの発電所のように機能させる構想。エリア内で電気が余剰な場合は蓄電し、足りない場合は放出する需給バランスの調整を行い、電力コストの低減などにつなげる。

 実証試験には、東電と日産の社員計45人が、日産のEV「e-NV200」と「リーフ」を使ってモニターとして参加する。司令塔役の東電が、モニターに電力需要の少ない時間帯を通信システムで情報提供。充電予約をした上で、この時間帯に実際にEVへの充電を行ったモニターに対し、東電がインセンティブ(動機付け)となるポイントを付与する。来年1月末までの期間中に、情報提供に基づいてどの程度、充電時間がシフトしたかを検証し、EVが大量普及した際の需給調整予測に役立てる。

 東電は「今回はEVの充電に絞った実証だが、今後は放電も含めたシステム開発も視野に入れる」とし、日産も「実証を通して、EVを活用したスマートエネルギー社会づくりに貢献する」としている。

 
 

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