
2012年末に始まった景気拡大が、高度成長期の「いざなぎ景気」を超えた。県内上場企業の9月中間決算で鮮明になったのは、製造業を中心とした企業マインドの改善。一方で、消費者の節約志向は根強く、デフレ脱却の鍵を握る個人消費は依然力強さを欠く。株高・円安をもたらしたアベノミクスの効果は今後、中小企業、家計に波及していくのか。県内の現場から「いざなぎ」超えの断面を報告する。
最高倍率は38倍
みなとみらい線馬車道駅に直結する話題のタワーマンション「ザ・タワー横浜北仲」(横浜市中区)。地上58階建て、総戸数1176戸は横浜市内のマンションで最高層、最大規模(1993年以降分譲)。最上階の8億円の住戸(1戸)は、95年以降に県内で販売された分譲マンションでは最高価格だ。
11月25日から第1期730戸の販売を開始。12月3日までの登録受け付け期間中、全戸に