総合電機大手の三菱電機が全国に置く10支社のうち、北海道以外で唯一、単一県を事業エリアとする神奈川支社。土屋敦彦支社長に、支社の方針や事業を通じて感じる神奈川エリアの可能性などを聞いた。

─事業全体の概要は。
「当社は2020年度(21年2月)に創立100周年を迎える。100年企業として続いてきたこと、神奈川の地に支社を出し30年続いてきたことは、お客さまのご愛顧あってこそ。改めて厚く感謝申し上げたい」
「『技術、サービス、創造力の向上を図り、活力とゆとりある社会の実現に貢献する』という企業理念の実現へ、グループ内外の力を結集し統合ソリューションを提供する経営戦略を掲げている。『モビリティ』『インフラ』『ライフ』『インダストリー』の四つの側面から取り組んでいる」
─県内での実績は。
「交通インフラでは、県内に地盤を持つ鉄道会社各社に車両用電機品を多数納入している。社会インフラでは、横浜国際総合競技場の二つの『オーロラビジョン』、横浜スタジアム外野フェンス上部の『オーロラリボン』といった大型映像装置なども納めている。横浜・川崎地区をはじめとして県内全域にわたり、商業施設やオフィスビルにはビル関連設備や空調・照明機器、製造業のお客さまにはファクトリーオートメーション(FA)関連の電機品を納入している」
─県内には拠点も多い。