家電量販店のノジマ(横浜市西区)が7日発表した2017年9月中間連結決算は、増収増益だった。売上高は前年同期比14・7%増の2341億4千万円、営業利益は33・7%増の74億6900万円、純利益は20・4%増の43億8400万円だった。
事業別では、デジタル家電専門店運営は、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、4Kテレビが好調で、理美容家電も堅調に推移した。売上高は5・6%増の952億6800万円、営業利益は23・3%増の55億9800万円だった。
キャリアショップ運営は、売上高が2・7%減の1104億3700万円、営業利益は102・7%増の25億9200万円。携帯販売会社ITXでは生産性の向上に取り組み、営業利益を大きく伸ばした。
今期からスタートしたインターネット事業は売上高が249億400万円、営業損失が1億7200万円。インターネット接続事業部門ではフレッツ光の卸サービス「@nifty光」の契約獲得に注力した。WEBサービス事業部門ではタイアップ広告などの売り上げが伸び悩み、計画の見直しを行っている。
18年3月期の業績予想は、ノジマ本体の伸長やITXの回復により10月31日に上方修正を行っている。売上高を12・9%増の4880億円、営業利益を10・0%増の166億円としており、達成すればいずれも過去最高の見通し。
同日会見した野島廣司社長は「今後も積極的な店舗展開と人材への投資を行い、会社全体の収益を伸ばしていきたい」と述べた。