厚木市は28日、市企業立地条例に基づき、自動車ランプ大手の市光工業(伊勢原市板戸)に、「戦略産業奨励金」として過去最大の1億円を交付する、と発表した。
奨励金は、国内需要や雇用拡大が見込まれる産業が特定地区に立地した場合、市内への立地などを促す同条例に基づいて交付される。
同社はフランスの自動車部品大手ヴァレオの子会社で、自動車メーカーに発光ダイオード(LED)ランプやミラー類を供給している。市が産業用地として整備を進める森の里東地区に進出し、厚木製造所(同市下古沢)を新設した。
併せて同社は、同条例で位置付ける適用企業として、厚木製造所の償却資産分の固定資産税が5年間、課税免除される。
市によると、今回の決定で適用企業は60社(81件)を数え、市内で企業が取得した土地や建物などの合計額に当たる総投下資本額は約1544億円になった。