県内の中堅・中小企業の優れた技術の製品を顕彰する「神奈川工業技術開発大賞」(県と神奈川新聞社の共催)の表彰式が27日、横浜市中区の県庁本庁舎で行われた。36回目となる今年は32件の応募の中から大賞2件、ビジネス賞2件、奨励賞3件が選ばれた。
大賞はコアレスモータ(大和市)と、堀硝子(厚木市)の2社が受賞。ビジネス賞は泉工業(綾瀬市)、ハチたま(藤沢市)の2社、奨励賞はエレックス工業(川崎市高津区)、田中プレス工業(相模原市緑区)、東京技術研究所(川崎市麻生区)の3社がそれぞれ受賞した。
表彰式では黒岩祐治知事と神奈川新聞社の並木裕之社長から、各社の代表者や開発関係者に賞状やトロフィー、盾などが贈られた。
選考委員長で慶応大の稲崎一郎名誉教授は、「どれも高い独創性が認められ県内の産業振興に大きな貢献が期待できる」と講評。黒岩知事は「新しい技術が次々と誕生している革命的な時代の中で、中小企業の努力や存在は欠かせないものとなっている。今回の受賞企業はそのモデルになる」と期待を寄せた。