
横浜の百貨店でお歳暮商戦が始まった。そごう横浜店(西区)は25日、ギフトセンターを設置。開店前には従業員らが円陣を組んで気合を入れた。近年は慣例ギフトが縮小し、自分用に購入する消費者が増加。冬の一家団らん用に鍋や地元グルメを充実させ、売り上げは前年比1%増を目指す。
年末年始の家族や親戚、友人同士の集まりを意識して「博多華味鳥の水たきセット」(5400円)などご当地鍋を約50種類そろえた。「聘珍樓の点心詰め合せ」(5400円)といった横浜中華街の名店の味も販売。全体で前年並みの2500点を用意した。
今月上旬に予約受け付けを開始したクリスマスケーキの受注は前年比30%増、おせちは50%増で推移しており、年末商戦の消費拡大への期待は大きい。石川洋副店長は「ネット中心の他業種がシェアを拡大しているが、百貨店らしい上質な商品をそろえ、接客を通じてどう価値を伝えていくかが勝負」と話した。
横浜高島屋(西区)は11月3日にギフトセンターを立ち上げ、ご当地ギフトや写真映えのする和菓子などをそろえた。同月9日に開設する京急百貨店(港南区)は働く女性をターゲットに、ほっとワインやグルテンフリークッキーを取り扱う。