独自のアイデアや技術を持った中小企業同士を結び付け、新たな事業を探るマッチングイベント「ビジックスワールド2019」が13日、川崎市産業振興会館(川崎市幸区)で開催された。約70の企業やNPO法人などがブースを出し、持ち味をPR。福田紀彦市長や山田長満川崎商工会議所会頭も訪れにぎわった。県中小企業家同友会川崎支部・たま田園支部の主催で、神奈川新聞社など後援。
2年ぶり8回目の開催。今回は、より現実的なビジネスアイデアを出し合う場にしようと「イノベーション」をテーマに掲げた。
世界初のブラックホール撮影に貢献したエレックス工業(同市高津区)など、川崎ならではの独自技術を持った中小企業から、ロボット開発などのITベンチャー、湘南ベルマーレや川崎新田ボクシングジム、東日本大震災の被災地支援を続ける有志グループまで、さまざまな業種が集い、情報交換が行われた。横浜DeNAベイスターズのマーケティング戦略など、旬な話題の経営セミナーも人気を集めた。
県中小企業家同友会川崎支部の奥原誠太郎支部長は「消費増税も控え、中小企業を取り巻く環境は厳しくなっていると感じる。そんな中で、新しい動き、変化を起こしていくことが課題解決になる。今後の事業展開のシード(種)となるきっかけを見つけてもらえれば」と話した。