
9月30日に閉店する伊勢丹相模原店(相模原市南区相模大野)で、閉店セール「ファイナルフェスタ」が行われている。閉店まであと1カ月となった30日も開店前から多くの人が並び、長年地域の経済をけん引してきた店舗の撤退を惜しんでいる。
セールは、7月17日から店内各階で開催。思い出を残してもらおうと、店内入り口には伊勢丹の「ISETAN」マークをあしらった記念撮影スポットが設けられている。Iの部分の穴から顔を出し、Tの部分に立って写真を撮影できる。
同店と同じ1990年に相模原キャンパス(同市南区麻溝台)がオープンした女子美術大と連携し、美大生がデザインした大木をイメージした芸術作品も店内に設置。来店客に店へのメッセージを紙に書いてもらい、9月11日から飾り付けるという。
美大生が制作した「WE♡さがみ ありがとう」と書かれたロゴマークのほか、「29年間のありがとう」と書かれたディスプレーも店内外に掲示されている。
レストラン街では、復刻版のメニューを提供。婦人服や紳士服、生活雑貨、食料品などの販売コーナーには特売品が並び、多くの買い物客が目当ての商品を手に取った。セールは最終日の9月30日まで行われる。
同店を運営する三越伊勢丹ホールディングスは土地、建物を売却する方針で、閉店後の建物・跡地利用は未定。市や地元商店街は、まちの新たな顔となる商業施設となるよう要望している。