県と横浜市は6日、ベトナムのICT(情報通信技術)企業「CMC Corporation」が、横浜市中区に進出したと発表した。8月に日本法人を設立し、既に事業を開始しており、海外展開の主要拠点に位置付けているという。
県などによると、ハノイに本社を構える同社はベトナムのICT市場のシェア2位で、海外展開の強化を図っている。横浜ワールドビジネスサポートセンターに入居し、主に日本市場向けの営業拠点として活用する。従業員は2人。
県内誘致を巡っては、県と市、日本貿易振興機構が連携して支援。7月に県がハノイで開催した投資セミナーで、黒岩祐治知事が同社幹部に働き掛けたという。
県が関係したベトナム企業の県内誘致としては2社目。知事はこの日の定例会見で、同社の進出理由の一つに「ベトナムフェスタin神奈川」を通じてベトナムと県との友好が築かれている点を挙げ、「神奈川に進出するムーブメントが広がれば」と期待感を示した。