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IoT技術活用システム開発
タクシー効率配車へ JVCケンウッドと三和交通

経済 | 神奈川新聞 | 2017年8月30日(水) 02:00

 JVCケンウッド(横浜市神奈川区)と三和交通(同市港北区)は、あらゆるモノがネットワークにつながるIoT技術を活用した次世代のタクシー配車システムの共同開発に着手した。JVCケンウッドの車載や無線機器の技術力と、首都圏でタクシー運送事業を行う三和交通の知見を融合。さまざまな車載機器の統合を手始めに、将来的にはクラウド技術を活用した効率的な配車システムの導入までを視野に入れる。

 両社は7月末に、共同開発に向けた業務共働の覚書を締結。協業で開発したシステムは実証実験を経て、早ければ2018年度から三和交通が横浜市や東京・多摩エリアなどで運行する約500台に随時、導入していく予定だ。ともに横浜市に本社があり、意思疎通や実証実験を含め、協業が円滑に進みやすいと判断した。

 両社によると、共同開発でまず取り組むのは、無線機器やカーナビゲーションなど、現状は独立して搭載されている機器の一元化。JVCケンウッドが培ったノウハウを生かし、タブレット型のセンター端末に集約して、導入コストの低減を図る。

 さらに、将来的には走行距離や所要時間に応じて運賃を算出するメーターや決済機器を含めた統合システムを構築。同時並行で、ネットワーク事業者とも協業して、クラウド技術を活用した配車システムや、利用客のスマートフォンのアプリケーションから配車を依頼できる機能も開発する。これらをネットワークでつなぐことで、乗客はもとより、乗務員や配車オペレーターを含めた全体の利便性向上やコストダウンを目指す。

 業務用無線機器やカーナビ、ドライブレコーダーなど車載機器全般を提供するJVCケンウッドは「三和交通との協業をきっかけに、親和性の高いタクシーをはじめ、バスやトラックなど業務用車両への販路拡大の足掛かりにしたい」としている。

 三和交通は、配車システムの効率化をはじめ、タクシー業界で急速に進むIoT化を念頭に「単独でのシステム投資には限界がある。車載機器へのノウハウに優れるJVCケンウッドとのタッグで、タクシーを使う側も提供する側も、効率的で安全なシステムを早期に構築したい」と話す。

 
 

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