2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されることを受け、横浜市立小の教員を対象にした実技研修会が21日、同市中区の横浜情報文化センターで開かれた。市小学校情報・視聴覚教育研究会の主催で、約140人が参加。教育分野で情報通信技術を活用したシステムを展開している富士ソフト(横浜市中区)が協力した。
プログラムの指示で動く同社開発のマイクロロボットを活用。教員はグループごとに、分数の掛け算をプログラミングしてロボットを動かす例題に挑戦した。ロボットの動きを通して、数式の構造を可視化するのが目的だが、プログラミングがままならずに悪戦苦闘するグループも。講師を務めた東京学芸大・教育実践研究支援センターの加藤直樹准教授は「大事なのは楽しみながらプログラミングを学び、コンピューターを操る力や素晴らしさを子どもに伝えること。実践を通して、6年間で学びを深める工夫をしてほしい」とアドバイスした。
参加した市立南本宿小の朝倉慶顕主幹教諭は「プログラミングのいい所は試行錯誤できること。20年度に向け、教える側もスキルアップしないと、子どもたちに魅力を伝えられないと感じた」と話した。
富士ソフトは、動作プログラムを楽しく学べるツールとして、障害物や色彩を認識・識別する相撲ロボットなどを紹介した。