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秋の客足復調へ期待 箱根町、商業地変動率が2年ぶり上昇

経済 | 神奈川新聞 | 2016年9月21日(水) 02:00

観光客が戻ってきた箱根湯本駅前の土産物店=16日午前
観光客が戻ってきた箱根湯本駅前の土産物店=16日午前

 箱根山・大涌谷の一部規制解除、箱根ロープウェイの全線再開から間もなく2カ月を迎える箱根町では、商業地の平均変動率が2年ぶりに上昇した。「大涌谷の噴火警戒レベルが引き下げられ観光客が戻りつつある」と神奈川県。秋の行楽シーズンを迎える同町では、客足の復調に期待をかける。

 箱根湯本駅前に軒を連ねる土産物店。昼前にかけ、宿泊施設の送迎バスを降りた観光客が続々と訪れていた。「お客さんは黒たまごが食べられてよかったと満足そう」。まんじゅう店の男性店員は作業の手を止めずに話した。

 一方で梅干しなどを販売する店の男性社長(71)は「昨年は比較の対象外。今夏の売り上げは2014年の7、8割程度」と明かす。「箱根ロープウェイの全線再開がもう少し早ければ。宿泊客の計画に間に合わなかった」と唇をかんだ。「紅葉シーズンが勝負だね」

 同町がまとめた観光業への影響調査結果では、いずれも噴火前の14年7月と比べ、15年7月は宿泊業が3割以上減少したが今年は6・7%増加。飲食業も15年に4割減だったが今年はプラスに転じ、物産業も噴火前の水準をほぼ取り戻した。観光客の足となる特急ロマンスカーを運行する小田急電鉄も「乗車人員は通常期の水準に近づきつつある」として、今後の推移を注視している。

 
 

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