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「相鉄ローゼン」創業55周年 売上高、50カ月連続増

経済 | 神奈川新聞 | 2017年8月11日(金) 02:00

「真夏」をテーマにした三ツ境店の独自企画売り場=横浜市瀬谷区
「真夏」をテーマにした三ツ境店の独自企画売り場=横浜市瀬谷区

 相鉄線沿線などで展開するスーパー「相鉄ローゼン」(横浜市西区)は、10日で創業55周年を迎えた。7月までの売上高は、50カ月連続で前年同月の数字を上回り、好調が続く。地域のニーズを見極め、各店舗の創意工夫が詰まった店づくりが、強さの理由だ。

 多いときで1日の来店客数は1万5千人。52店舗で最多の売り上げを誇る三ツ境店の松永賢二店長は「毎週どこかの売り場が変わり、飽きさせない。売り場が楽しくなきゃ、リピートはなくなる」と話す。

 同店は毎月1、2回のペースで、独自の企画売り場を設置する。最新の切り口は「真夏」。エスニック風のカレーを集めたり、スパイスの効いたカップ麺やタコライス、ビールをそろえたり-。浮輪や南国の木など、夏を連想させる装飾品が目を引く。「何かすごいぞ」。そう思って立ち止まってくれれば、狙いは成功だ。

 全店舗共通のフェアも存在するが、その規模は各店の店長の裁量に任されているという。「骨格は同じだが、並んでいる商品、売り場づくりは52通りある」(松永店長)。戦い方の細部を決めるのは、あくまでも地域の色を知る個々の店。駅前店舗では仕事帰りの主婦を狙い、短時間で買い物が済むよう、レジ近くで総菜やパンなどを販売。一方、海が近い平塚梅屋店では、地元の漁港直送の新鮮な魚が並んでいる。

 地域や年齢層、売り上げ時間帯など、無料のポイントカード会員の顧客データと連動し、本部が購買情報を分析している。ただ、そうしたデータよりも、顧客の心をつかむ商品選びで松永店長が重視するのが、売り場を歩いて感じる「勘」や「経験」という。

 相鉄ホールディングスの2017年3月期連結決算は売上高2533億6300万円のうち流通業が1092億6600万円を占めた。相鉄ローゼンは4期連続の増収増益、純利益は2期連続で過去最高益を更新。同社の長谷川正昭社長は「グループとしてのブランド価値を高める柱を担っていきたい」。今後も客の心をくすぐる売り場をつくっていく。


 相鉄ローゼンは、創業55周年ポイントプレゼントキャンペーンを、31日まで実施中。抽選で全店合計550人に1万ポイントをプレゼントする。無料のポイントカード「ウェルカムカード」を提示し、対象メーカー商品を含む千円以上の購入で自動応募となる。

 
 

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