イスラム教徒(ムスリム)の観光客を受け入れるためのセミナーが1日、鎌倉商工会議所(鎌倉市御成町)で開かれた。市内の飲食店や旅行関係者など約60人が参加し、ムスリムへのおもてなしを学んだ。
2020年東京五輪・パラリンピックを控え、イスラムの戒律にのっとった食材を使う「ハラル」メニューなどを知り、対応を強化しようと商議所が主催。ムスリム向けに情報発信している「ハラールメディアジャパン」の守護彰浩代表取締役が講師となり、「材料や調理方法など情報を正確に開示することが大切」と強調した。
ハラルメニューを扱う同市小町の料理店「舵屋」の丸山惣司統括マネジャーは「ムスリムに接して理解することが安心感につながる」と、自身の接客体験を基に語った。セミナー後、ハラルメニューの試食会も行われた。