横浜市は、2018年の市内の観光集客実人数が前年比211万人(5・8%)減の3420万人だった、と発表した。猛暑や天候不順で、日帰り客が落ち込んだ。一方、観光消費額は3633億円と、09年の統計開始以降、過去最高を更新した。
実人数の内訳は宿泊客が13・5%増の524万人、日帰り客は8・6%減の2896万人。
市内で開かれたイベントに足を運んだのは1152万人。年間600万人が訪れた「全国都市緑化よこはまフェア」の反動などで、前年より677万人減った。
一方、過去最高を更新した消費額は、前年より2・1%伸びた。実人数とは反対に、日帰り(2283億円)が14・7%増え、宿泊(1350億円)が13・9%減った。
市観光振興課は、日帰りの消費について「堅調な景気に後押しされている」と指摘。方や宿泊は価格帯の低いホテルの開業などが影響し、「(消費者の)宿泊費にかける金額が下がっている可能性がある」と分析している。
ゴールデンウイークが初の10連休になり、秋にはラグビー・ワールドカップ(W杯)も控える。担当者は「より一層、多くの人に横浜へ足を運んでいただけたら」と期待している。
実人数は市観光動態・消費動向調査や市内の宿泊施設利用者延べ数、観光地点に立ち寄った延べ人数を基に推計。観光消費額は実人数に平均消費額を掛けて算出した。