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海流の力で発電 NEDOとIHIが実証実験

経済 | 神奈川新聞 | 2017年7月8日(土) 14:33

移動用の台船に載せられた水中浮遊式の海流発電実証機「かいりゅう」=横浜市磯子区
移動用の台船に載せられた水中浮遊式の海流発電実証機「かいりゅう」=横浜市磯子区

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、川崎市幸区)と造船重機大手のIHI(東京都江東区)は7日、海流エネルギーで発電する海流発電システムの実証機を横浜市内で公開した。両者は8月中旬ごろから、鹿児島県・トカラ列島の沖合いで実証実験を行う。

 IHI横浜事業所(横浜市磯子区)で公開された実証機「かいりゅう」は全長約20メートル、幅約20メートルで、定格出力100キロワット。直径約11メートルのタービン翼2基を、海流の力で回転させて電気を起こす仕組み。

 8月中旬ごろから約1週間実施する実証実験では、黒潮が流れる海域の水深約100メートルの海底に置くコンクリートブロックからケーブルでつなぎ、水面下約30~50メートル付近に実証機を浮遊させる。装置は実用化レベルの4分の1程度の大きさだが、材料や構造は同じものを採用。実験を通して発電性能や装置の安全性、環境への影響を検証する。

 タービンは互いに逆方向に回転することで海中で安定した姿勢を保ち、高い効率で発電できるという。水中に設置するため波の影響を受けず、船舶の航行に支障を及ぼさないとする。

 海流発電は再生可能エネルギーの中でも安定稼働が期待できると注目されている。IHIによると海流発電の設備稼働率は60~70%で、太陽光発電(10~15%)や風力発電(20~30%)より高い。また、日本沿岸付近を流れる黒潮は流速が速い上に流量が多く、大きな発電量が期待できることなどから「将来的には定格出力2000キロワットに引き上げたい」(IHI)としている。

 両者は2020年の実用化を目標に、実証実験後もコスト面などの検証を進める。発電コストは実用化時点で1キロワット時当たり40円程度を見込み、将来的には半分程度に下げたいとする。

 NEDOは「欧米では海洋エネルギー発電の商用化を目指す実証実験が急速に進展しており、日本でも早急な対応が求められていた」。IHIは11年度からNEDOの委託で、水中浮遊式浮体システムや海中用大型タービン翼などの技術開発に着手。15年度以降の発電実証研究段階で「かいりゅう」を横浜事業所で製造した。事業費は計約40億円。

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