
起業を目指す県内の大学生が、ビジネスプランを競い合う「かながわ学生ビジネスプランコンテスト」が17日、横浜情報文化ホール(横浜市中区)で開かれた。教育やスポーツ、農業支援など幅広い分野での新たなビジネスアイデアが披露された。
コンテストには100組の応募があり、事前審査を勝ち抜いた8組が登壇した。
大学生は、食用のコイを広く活用することで水産資源の保護につなげるアイデアや、通勤時間の仮眠を快適にする枕付きリュックサックなどを、県内の企業経営者ら審査員にプレゼンテーション。審査員からは事業を具体化するための質問などが飛んだ。
最優秀賞に当たる知事賞は、遊園地のターザンロープのような「ジップライン」を街の交通手段に使い、将来的に自走型ロープウエーを展開するプランを提案した慶応大3年の須知高匡さん(21)=横浜市港北区=が受賞。須知さんは「とてもうれしい。夢が大きい分、事業内容には未定の部分もあるが、ジップラインは2020年には具体化できれば」と話していた。
審査員特別賞には、高校と、授業をアシスタントする教員志望の大学生をマッチングする案を出した日本大1年の塚田咲良さん、農業総合支援アプリを提案した横浜国立大3年の坪井俊輔さんが選ばれた。