【時代の正体取材班=田崎基】 「緩やかな景気回復が続いています」
日銀、財務省、シンクタンク、信用調査会社-。景気動向を調査しているほぼ全ての組織・機関が口をそろえ、よどみなく説明する。
「所得が増え、支出に回るという循環のメカニズムが緩やかに拡大し、その動きが続いていく。中小企業を含めて企業収益は過去最高となっている」(日銀横浜支店、新見明久支店長)
「個人消費は持ち直し、生産活動や雇用情勢も改善に向かっている。今後も景気回復が期待される」(財務省横浜財務事務所、伊藤美月所長)
実際、企業の経常利益は増加を続け、この数年過去最高益を更新する企業は少なくない。
果 実
要因は大きく三つある。