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中井・足柄乳業「ユースエール認定」 新卒積極採用

経済 | 神奈川新聞 | 2019年2月7日(木) 03:39

ミーティングを行う若手社員 =中井町岩倉の足柄乳業
ミーティングを行う若手社員 =中井町岩倉の足柄乳業

 若い力を伸ばし、組織の原動力としている企業がある。足柄乳業(神奈川県中井町岩倉)は昨年、若者の採用・育成に積極的で雇用管理状況が優良な中小企業として厚生労働省の「ユースエール認定企業」に県西地区で初めて選ばれた。定期的な新卒の採用で将来を見据えた人材育成を進める一方、認定で採用面などにも好影響が出ているという。

 同社はタカナシ乳業のグループ会社として「きんたろう牛乳」「コクっとミルク」シリーズなどを製造・販売している。現在の社員数は83人だが、2015~17年度の3年間に採用した計29人中、新卒者が20人(大卒2人、高卒18人)を占める。

 新人は基本的に製造部、品質管理部などに配属。数年ごとに職場を変えて、さまざまなスキルを体得させる方針だ。定期的に各職場に若手が入ってくるので先輩社員の刺激にもなり、職場全体に若々しさがみなぎっているという。

 社員教育としては入社半年後のフォローアップ研修や2、3年目の研修、年2回の所属長との面接などで若手社員のレベルアップや希望の吸い上げなどを行っている。

 “ユースエール効果”で、高校生の応募が増えたという。人事担当者も学校訪問をする際、以前よりも担当教諭が説明を聞いてくれるようになったと手応えを感じている。

 入社2年目の製造部充(じゅう)てん課の井上稜介さん(24)は、若手が多い職場について、「同年代なのでコミュニケーションが取りやすく、仕事でトラブルがあったときも少し上の先輩の方が相談しやすい」と話す。現在は瓶やプラスチックボトルへ商品を充てんするラインについて勉強中。それを紙パックのラインにも広げ、ゆくゆくは品質管理などの他の仕事も覚えたいと意欲的だ。

 「新卒は白紙のようなもの。社会人としての教育の仕方で会社に欠かせない人材にすることができる」という考えから、同社は4年ほど前に積極的な新卒採用にかじを切った。担当者は「時には即戦力も必要だろうが、若手採用を続けるのは将来を見据えてのこと」と人材育成の大切さを強調している。

 
 

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