
14日のバレンタインデーに向けた商戦が、横浜市内の百貨店で本格化している。今年は、ピンク色の「ルビーチョコレート」に注目が集まる。他にも会員制交流サイト(SNS)を意識した「インスタ映え」する商品や、買い物の合間に楽しめるイートインが充実している。
ルビーチョコレートは、近年スイスの会社が開発。約80年ぶりの新作チョコレートで、ダーク、ミルク、ホワイトに次ぐ「第4のチョコレート」と呼ばれる。「ルビーカカオ」と呼ばれるカカオ豆を使い、天然のピンク色とベリーのようなフルーティーな風味が特徴。横浜高島屋の担当者は「着色料を使っていないので、健康志向の客にも合っている」と説明する。
そごう横浜店では、ルビーチョコを使った生チョコのほか、自分で好きな厚さに切って食べる商品などを扱う。横浜高島屋では、ホワイトチョコレートと組み合わせてフランボワーズを飾ったものや、バラの形をしたチョコなどを販売する。
両店ともに、SNSへの投稿を意識した写真映えする色鮮やかな商品も並ぶ。横浜高島屋では、動物のイラストをプリントしたチョコや、6種の動物の顔が並ぶトリュフを展開。そごう横浜店では、ダイヤモンド型のボックスに入った詰め合わせや口紅型のチョコなど、パッケージにもこだわった商品をそろえた。
イートインのコーナーもにぎわいを見せる。そごう横浜店では近年、買い物の合間にチョコレートを使ったソフトクリームやワッフルを購入してその場で味わうイートインが好調。今年はピスタチオを使ったソフトクリームや、フライドポテトのケチャップチョコレートソース添えを用意した。横浜高島屋では、北海道産生クリームをサンドしたバーガーやイチゴミルクソフトが味わえる。
そごう横浜店の売り場には、約100ブランドが集結。1月23日から始まった商戦は同27日現在、前年同期比1割増で好調という。横浜高島屋では、約120ブランドを厳選した。京急百貨店では2月2日から、国内外の有名パティシエのチョコなど約70ブランドを集めた催事をスタートさせる。
