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骨折防止監視装置、誤脱防ぐケーブル… 県内中小、強みの技術で存在感

経済 | 神奈川新聞 | 2017年6月24日(土) 10:08

 医療機器を開発、製造するためのさまざまな技術を集めた専門展「医療機器開発・製造展(MEDIX)」が23日までの3日間、都内で開催された。県内製造業も多く出展し、独自の視点や強みの技術で会場での存在感を示していた。

 「経験値ではなく解析値で、より的確な手術の実現に寄与できれば」

 そう話したのは、医療機器や計測機器の企画・開発を手掛けるマーク電子(相模原市緑区)の担当者。北里大学との共同開発で、疾患などで悪くなった関節を人工関節に置き換える手術「人工関節置換術」に活用するための、最新の骨折防止監視装置を初めて出展した。


北里大学との共同開発で年内発売を目指すというマーク電子の骨折防止監視装置
北里大学との共同開発で年内発売を目指すというマーク電子の骨折防止監視装置

 骨の中にステムと呼ばれる金属を打ち込む同手術は、医師の経験値に頼る部分が多く、加減によって骨にヒビが入るなどの問題が生じる場合もあるという。装置は、ステムを打ち込んだ際の音を拾って解析。埋め込み具合をデータで示すことで、手術の助けとなる技術となった。

 「お年寄りは手術時の骨折から寝たきりになったりすることもある。患者に大きなダメージがかかるのを回避するのに技術力で応えたい」と担当者。年内発売を目指す同装置の存在を広く知ってもらおうと、会場でアピールしていた。

 医療機器メーカーなどのものづくりを後押しする視点から強みの技術を売り込んだのは、各種ディスプレー関連部品などを手掛ける厚木ミクロ(厚木市)。有機EL(OLED)を活用した照明器具などに必要な、電極基板と呼ばれる部品の加工技術をPRした。同社は電極基板に微細な加工を施すのが得意で、担当者は「海外の競合より低価格、高機能を目指している」と話す。

 多彩な分野で採用実績を持ち、ブースでは事例を紹介。同社が供給した電極基板が使われ、曲げたりひねったりしても安定して表示できる小型の有機ELディスプレーの展示もあり、担当者が「看護師が情報共有のために持つウエアラブル端末に利用できるのでは」などと採用イメージを話していた。

 情報通信技術(ICT)の活用で電子カルテを管理するコンピューターや通信機器といったさまざまな電子機器が稼働する昨今の医療現場。ケーブル製造会社、エイム電子(相模原市南区)は、機器の電源ケーブルが誤って本体から抜け落ちる事故を防ぐ機構を備えた「ロック電源ケーブル」を披露した。


意図せずに医療機器などから抜け落ちないように開発されたエイム電子の電源ケーブル=東京ビッグサイト
意図せずに医療機器などから抜け落ちないように開発されたエイム電子の電源ケーブル=東京ビッグサイト

 担当者は「ケーブルの誤脱から大きな損害が生じる場合もある。医療現場での安心や信頼向上につなげてもらうアイテムとして知ってもらいたい」と説明。医療機器の付属品として標準採用された事例もあるといい、来場したメーカー関係者に積極的に売り込んでいた。

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