農家の高齢化や後継者不足が深刻化する中、大和市は来年4月から、農業を手助けする「援農サポーター」の養成講座を開講する。実戦力となる人材を育てて農業の活性化につなげることが目的で、参加者は、農家の手伝いなどに取り組むことができる。
家庭菜園などを通して、畑仕事に興味を持つ人が増えている半面、農家が衰退している現状を受けたもの。農作業の基本知識を持った人材を紹介して、地元農業を活性化させることが狙いだという。
市農政課によると、来年の市議会3月定例会に事業費などを盛り込んだ予算案を提出し、可決されれば実施していくという。講座は来年4~11月に開講。毎週1回、市内の野菜や果物を育てる農家で実習に参加するほか、農業大学を卒業するなどした農家による講義も行う。
12月には修了式を予定。その後は、修了者のリストをもとに、繁忙期で人手が足りない場合などに、農家が直接連絡を取って交渉し、条件が折り合えば、実際に農作業に取り組んでいく仕組みになっている。
受講は無料。募集人員は15人で、市内在住の20~60代の応募を期待しているという。問い合わせは、同課電話046(260)5132。
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