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外需型と内需型で業績回復に差、海外進出が加速

経済 | 神奈川新聞 | 2010年11月30日(火) 10:59

外需型企業と内需型企業との間で業績回復の差が鮮明になっている。海外展開により新興国の需要を取り込めた企業は急回復する一方、国内に軸足を置く企業は消費不振などを背景に厳しい業績が続いている。内需型の中にも海外に目を向ける企業が出始めている。

海外での売り上げが7割を占める放電加工機大手のソディック(横浜市都筑区)は、アジアの好調を背景に通期の業績予想を上方修正し、営業損益段階で40億円の黒字に転換する見通しを発表した。

生産比率は海外が9割を超えているが「伸びしろがあるのは海外。まだ拠点のないベトナムやブラジルへの営業も強化していく」と、海外シフトを強める方針だ。

「中国を筆頭にアジアの回復が大きなインパクト」とするのは板金機械最大手のアマダ(伊勢原市)。売上高の約半分は海外で稼ぐ。通期で黒字転換する見通しだ。国内は営業赤字の予想だが、北米、欧州、アジアの黒字で十分補えるという。

浜銀総合研究所の新瀧健一主任研究員は「業績を上方修正した企業の大半は売上高海外比率が高い傾向にある。需要が旺盛な市場で事業展開している企業ほど早期に回復している」と分析。一方、内需型企業は「国内投資は抑制され、所得の増加が見込めない中で個人消費の低迷も続いている」ため、回復の足取りが鈍い。

「低価格競争が激化し厳しさは増している」と話すのは外食チェーンのコロワイド(横浜市西区)。海外売り上げはゼロ。上期に48店舗の出店を計画したが半分程度しか実現できなかった。

9割以上を国内で売り上げている大手ソフト開発の富士ソフト(横浜市中区)も増収増益の通期予想を下方修正し減収を見込む。「国内企業のIT投資は抑制・低コスト志向が継続している」として海外展開に力を入れる方針を示している。

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