県百貨店協会が21日発表した県内主要百貨店(横浜高島屋、そごう横浜店、横浜岡田屋、京急百貨店、都筑阪急、西武東戸塚店、さいか屋)の9月の売上高は前年同月比7・1%減の258億8303万円だった。残暑が長引き、秋物衣料品の出足が遅れたのが響いた。マイナスは31カ月連続。
さいか屋を除く横浜市内合計は4・5%減の228億2957万円。4カ月連続で前年実績を下回った。
商品別では主力の衣料品が11・2%減。とりわけ紳士服や婦人服の落ち込みが目立った。9月下旬になって気温が下がり、ようやく秋物が動きだしたものの、全体の売り上げを下支えするまでには至らなかったという。円高や株安が依然として続き、海外ブランド品や宝飾品なども低迷している。
店別では横浜高島屋が6・1%減となったのをはじめ、専門街のリニューアル効果などで11・3%増の西武東戸塚店を除く全店がマイナスだった。
10月の動きについて「秋物商材は堅調。ファー付きのショートブーツなどトレンド商品は売れている」と同協会。市内の売上高合計がプラスに転じる可能性もあるとする一方、「消費マインドは為替の動向などに大きく左右されるため楽観視できない」と話している。
さいか屋は横須賀店大通り館閉館に伴い、売り場面積を24・5%縮小している。
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